厳しい砂漠の自然の脅威から身を守り、家族と憩い客人をもてなす。
モロッコの人々の生活の中心はパティオにあった。
窓がなく、どこまでも壁が続いていく趣深くも物悲しい、迷宮都市フェズの街並。
これだけを観ていると、中の家もきっと貧相で素朴なのではないか。
そんな想像をしてしまいます。でも、彼らと我々では、住まいに関する考え方が全く異なるのです。
リアド(モロッコに古くからある民家を階層したホテル)に入れば、その答えがわかります。
この壁の入口の一つに入りこめば。
徹底的に居住性と快適さを追求した、美しい住まいが姿を表します。
大切なことは、中に。がモロッコ人の考え方。
まばゆいばかりのタイル装飾に、彫刻。刺繍の数々。
心地良く差し込む柔らかい日差しとそよ風は、パティオ(中庭)を作ることで、調整されたものです。
モロッコの中庭では家族が語らい、客人をもてなし、小鳥たちが舞い込んできます。
近代化の波によって、モロッコでは一時期、こういったリアド
(リヤドとは、中庭のある家という古いアラビア語です。)から人々が離れていったことがありました。
そこをヨーロッパ人たちが見つけ、再び価値を見出し、こうして宿として提供するようになったようです。
今ではモロッコに訪れる人達の最高の楽しみの一つになっています。
何時までも残して欲しい、素晴らしい文化です。
もしフェズに訪れたら、ここRyad Alyaがオススメです。
朝食もとても美味しかったです。搾りたてのオレンジジュースは絶対に試してみて欲しい。
リーズナブルなのもリアドの魅力。このクラスでなんと一泊3000円代で泊まることができます。
何日でも滞在したくなってしまいました。
Ryad Alya
8 bis Derb EL Guebbass Médina
Fès, 30000, Morocco
filala_fes@hotmail.fr
+212 (0) 5 35 63 30 44