二年前、こんなWeb サイトをボランティアでデザインしていました。
東日本大震災で、津波の被害の記憶も新しい、宮城県女川町。
その女川の子供たちが自主的に呼びかけたプロジェクトが、「いのちの石碑」です。
「これから生まれてくる人たちに、あの悲しみ、あの苦しみを、再びあわせたくない!」
二度と悲劇が起きないよう、津波の到達した地点に1000年先ものこる石碑を作りたい。という取り組み。
その志に賛同した大人達が有志で集まって石碑建立の費用を集めようと動いたんですね。
そして募金を通じて見事費用の1000万円を集め、
こうして石碑を用意することが出来ました。
プロジェクトに協力してくれた皆様、本当に有難うございます。
設置場所などはこれから慎重に検討していく予定です。
(石碑を背景に女川中学卒業生一同のみなさんと先生の記念写真。)
震災直後、まだ小学生だった彼らは
がれきの山の中で中学の入学式を迎えました。
そのとき、せめて文房具を彼らに、ということで
希望のえんぴつというサイトをデザインさせていただき、
そのことがきっかけで女川という土地とは縁ができました。
このサイト、立ち上がって間もないうちに、
必要な物資がすぐに集まったのをよく覚えています。
寄付が募ると、色鉛筆が増えていく仕様だったので、
更新するのが大変でした。笑
「え!?そんなに早く寄付って集まるものなの?」って。笑
もちろん宣伝にお金もかけていないし、クラウドファンディングでもない。
単純なウェブサイトでしたが、それでも目的とメッセージさえしっかりしていれば
伝わるということをこの時学ばせてもらいました。
あのとき小学生だった子どもたちが、
もう高校生のお兄さんお姉さんに。
時間が経つのは本当に早いものです。
まだまだ傷跡が生々しいこの女川で過ごした彼ら。
楽しい思い出もたくさん作れただろうか、と色々考えてしまいます。
遠い東京(あるいは海外)からのささいなお手伝いではありますが
ほんの少しでも彼らの人生の1ページになれていたら
こんなに嬉しいことはありません。
立派に成長した彼らが、日本をどういう風にしてくれるのか、
ほんとうに楽しみです。
10年後くらいに、どこかでひょっこり会えるのを楽しみにしています。