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日本刀を買って初めてわかったこと。

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自分への誕生日プレゼントに刀を買いました。

 

習っている居合も二段になり、胴を斬れるようになり

これで刀を曲げてしまう危険も大分なくなってきたので。

(慣れていない人が無理な力で切ってしまうと、刀は曲がってしまうものなんです。)

 

高価なものではなく、練習用ではありますが、一応銘が打ってあり、

それによると室町時代後期のものだそうです。(もしかしたらもっと若いものかもしれませんが)

というわけで古刀のオーナーになりました。いえい。

 

居合を初めて、日本刀について色々わかってきたことがあるので書いていきます。

 

 

1.真剣は誰でも持つことができる。

まずこれがなによりびっくりですが。笑

銃刀法違反は?とか色々考えてしまうけど、美術品として持ち主の名前を登録すれば

武器として扱われなくなります。法律の上では。

もちろん、むやみに人に貸したりしちゃだめです。

銃器以外では世界でももっとも危険な武器ですからね。

 

2.刀は、折れない。

日本刀は折れません。映画やアニメの世界で折れる描写が頻繁に出てきますがアレは嘘です。

日本刀の刃の部分には固い鋼がつかわれていますが、

芯には柔らかい鋼を使っています。一つの武器に数種類の柔らかさの鉄を使っているので、

よく切れるけど折れないものができあがります。(そのかわり曲がることはある)

 

固い鋼は切れるけど脆い。柔らかい鋼は斬れないけど弾力があって強い。というわけですね。

 

どうやってその差をつくるかといえば、刀の刃紋の部分に秘密があります。

刃紋の部分に泥を薄く塗って水に入れた時に急激に温度が下がるようにするんですね。

そうすると、鋼がマルテンサイト変態という現象を起こし、非常に固い物質に変化します。

そして泥を熱く塗った側は弾力のある柔らかい鋼となります。

日本刀の場合その境目が非常に上手にグラデーションを作り出しているので

衝撃を効果的に吸収するんですね。だから折れない。

 

武器としては折れてしまえば、持ち主の命は絶体絶命ですが、

曲がるだけなら、何とかなります。戦闘が終われば簡単に曲がりを直すことができます。

硬くて切れるだけの刀を作ることは簡単ですが、それを持って行く事は非常に危険なんですね。

日本の長い歴史の中で育まれてきた知恵です。

 

 

3.刀は、頻繁に研がなくても大丈夫。

イメージの中の日本刀は、メンテナンスが大変そう。

しょっちゅう取り出しては打ち粉をポンポン叩いたり、何か物をきるたびに

研ぎに出したりする必要があるように感じます。

でも、実際は毎週二回居合で畳を斬っていても、三年も五年も研がずにいる人が多いです。

刀は切れあじが落ちるのが緩やかで、ある程度までいけば、ほとんど変わらなくなるそうです。

 

4.刀の分解は驚くほど簡単。

こんなにしっかりと作られている日本刀なんですが、柄とか鍔を取り外して

刀身を出すのは驚くほど簡単。目釘といわれている木の棒を、たった一本だけ

柄から外してあげると、バラバラ〜と全て分解できます。プラモデルみたいです。

それだけでアレだけの衝撃に耐えられるのだからかなり良くできた構造。

同時にメンテナンスがしやすいように取り外しも楽にできてるんですね。

このあたり今の複雑なものづくりをする日本のデザイナーが見習うべきところです。うむ。

 

5.剣術に力はあまり必要ない。

宮本武蔵は片手で重たい刀を振り回すほどの膂力だったといいますが、

少なくとも上手に物を斬るためには、力は必要ありません。

子どもや女性の力でも、また片手だったとしても結構簡単に斬れます。

ただし、刃筋といい刀が物体に入る角度を間違えると、どんなにマッチョな男子であれ

弾かれてしまうでしょう。刀も曲がってしまうかもしれません。

剣術に必要なのはタイミングと角度ですね。

 

6.刀を買ったら、おからを食べよう。

昔からの風習で、刀を手に入れたらおからを食べます。ゲン担ぎです。

おからは別名「きらず」って言うからなんですね。

自分自身の体を切らない。もちろん、人のことも切らない。

今は研ぎに出していますが、帰ってきたらおからでお祝いしたいと思います。